EXWのチラ裏

遊戯王マスターデュエルチームEXWメンバーが気ままに書くブログ

URバリアの考察とマスターデュエル『UR世界説』

※この記事は筆者の予想を多く含んでおり、実際のゲームの運営方針とは関係ありません。予めご理解ください。

 

こんにちは、しらこです。

マスターデュエルの新パックが発売して1週間が経ちました。

超重武者強すぎる!とか高くて組めない!みたいな声もありますし、超重武者メタられ過ぎて意外と...?みたいな意見もありますね。

何にせよこの超重武者というデッキがメタゲームを回していることは間違い無いのですが、今回は新パックのことも含めてURカードについて考えていきたいと思います。

URバリアってなんだ?

このゲームがリリースされた当初からよく言われているワードですよね。バリアというくらいなので守られているワケなんですが、『URカードは規制されにくい』という考え方ですね。

確かにマスターデュエルってこれまでのリミットレギュレーションでもデッキの根幹となるURカードよりもコンボパーツが規制される傾向がありますよね。

それで、URカードは規制されにくい!という話になるのですが、僕個人としてはこれはあると思ってます。

ただ、URにしてしまったカードだから規制しにくいとかそんなシンプルな話ではなくて、もっとURっていうレアリティの持つ意味みたいなのが関わってるのでは無いかと思ってますね。

URレアリティの持つ意味

①最高レアリティ=強いというイメージ

URってこのゲームでは最高レアリティですよね。カードゲームにおいて最高レアリティに位置付けられるものは『強いカード』(あと切り札とかエースモンスターとか)になりますよね。

勿論このゲームでもその考えは適用されてますし、なんならOCGの後追いってこともあってそのカードが環境に与える影響とか実際に採用されうる枚数を運営側が理解した上でレアリティを設定できますよね。

例えば、ビーステッドマグナムートとかビッグウェルカムラビュリンスはOCGでは字レアカードですがMDではURへと格上げされています。

最高レアリティ=強い、これは運営もユーザーも共通認識のはずです。

②URは入手しづらい=集金性が高い

当然ながらハイレアリティなカードは入手が難しいですし、そうなるようにゲーム側に排出率を設定されているものです。

でも強いカードってみんな欲しいわけで、勝つためにその強くてレアなカードを入手しようとパックを剥くわけです。ただ、確率ってどうにもならない部分なので、排出されなかったら課金をしてチャレンジするしかないですよね。

そして、この課金ってゲームを運営していく費用ですし目的なので多くのプレイヤーが課金したくなるような仕組みってのが大事です。

つまり、URは課金要素との紐付きが強いため、URバリアすなわちレギュレーションの操作というものは課金要素とのバランスによって成立しているのでは無いかと考えられています。

URバリアの発生機序

では何故URバリアが発生するのか、何故URは規制出来ないのか?なのですが、多くの場合言われているのが『課金が絡むカードだから規制しづらい』との考えですね。

カードの規制って僕たちカードゲーマーにとっては日常茶飯事ですし、逆にお楽しみ要素の一つになってしまっているのですが、冷静に考えるとお金を払って手にしたカードが使用不可になるのは良いことではない。

『当たり前に規制するんじゃなくて理由を教えて欲しい!』とか過激な人だと『強すぎるカードを作った失敗を認めた!』みたいな批判もあったりします。でも、作ってる側も売れないとサービスを回せないので、刺激的なゲーム体験を提供するためや、ゲーム環境に変化を加えるためにも強いカードは作らざるを得ないので難しい話です。

そんなわけでURは課金が絡むわけなんですが、運営の責任的な観点で言うと、実はURはどんどん規制とか禁止しちゃっても問題なかったりします。

でも、したくない。その理由が『分解ボーナス』の存在にあります。

URバリアの本体は分解ボーナスにある?

このゲームはカード生成機能があるのでURポイントさえあればいくらでも好きなカードをタダで作れて遊べます。そして、カードが禁止になったとしても分解ボーナスという救済措置によってそのカードを生成するためのコストを丸々回収できるので失ったカードの分、別のURカードをタダで入手できるわけですね。

僕が考えるに、URバリアは分解ボーナスを阻止するために実在してるのではないかと思います。ゲーム運営サイドが設定した救済措置が自ら首を絞めている感じなので可笑しな話ですよね。ユーザーが過去に発生させた投資よりもそのユーザーが未来に発生させうる投資を重視してるということです。

URを規制してしまうと前回の改訂のように大量のURポイントを配ることになってしまい、その分課金をしなくてもURカードを入手しデッキを組めてしまうので、結果URが規制されづらい『URバリア』が出来てしまうということですね。

この世界はUR中心で回っている『UR世界説』

このURバリアが本物であるなら、新しく実装されるカードも、今後規制されるカードもURとのバランスを考えた上で決められているのかもしれません。

マスターデュエルは『このカードを規制すれば息の根を止められる』という部分に規制をかけることは少なく、『弱体化するが使えなくはない』そんな規制の傾向があると思っています。

OCGだと結構息の根止めがちですよね。マスターデュエルではそういう意味では優しい世界です。多くのデッキを使えることや、環境で色んなデッキで戦えた方が楽しいですし、ユーザーも長く遊べます。

でもその背景には実はURバリアがあって、『使えないデッキを発生させることによるカードの大量分解』を阻止しているという可能性もありますね。

でもそのおかげで同じデッキを長く使えてユーザー的には嬉しかったりします。

そんなわけで、URはバリアによって規制され辛いわけですが、やはりゲームバランスや環境変化を考えた時に規制せざるを得ないタイミングって来てしまうものです。それが前回の改訂なのですが、そこで与えてしまった大量の分解ボーナス(=URポイント)に対して、新パックのURカード設定と環境のコントロールによって帳尻合わせしないといけない話になっているのかな、と考えています。

(超重武者を組むには10枚はURが必要)

さらに、この世界がUR中心で回っているとしたらこの優秀なコンボパーツの規制もまだ先となり、関連のカードが規制されることで徐々に弱体化していくという流れになるんじゃないかと思います。『このカードを禁止にすれば、一気に弱体化するじゃん』という単純な話ではなくなってるんですね。

それと共に、今禁止カードになってるURカードも前回征竜や会局が解除されたようにユーザーが刺激を感じると共にURカードを作るきっかけになるので、禁止になったから終わりではなくまた帰ってくるかもしれない希望は十分ありますね。

そんなわけで、新カードが登場した時に『URだから組みづらい』『困る』というだけでなく、『このカードがURということは、、、?』という見方をすると、マスターデュエルが違った角度から楽しめるかもしれません。

 

最後に僕から言いたいことは、プランキッズ・ミュー、そろそろ良くないですか?