EXWのチラ裏

遊戯王マスターデュエルチームEXWメンバーが気ままに書くブログ

VRAINSの真のヒロイン「草薙翔一」

はじめに

皆さんこんにちは。たまごです。

突然ですが、皆さんは『遊☆戯☆王VRAINS』をご存じだろうか。

遊☆戯☆王VRAINS』は2017年~2019年に放送されたTVアニメ『遊☆戯☆王』シリーズ6作目の作品であり、現時点で最後のOCGアニメ作品である。

私はこの作品が『遊☆戯☆王』シリーズで一番好きな作品であり、その理由の一つとして各キャラ1人1人が様々な葛藤を抱えていて、それを表現する声優の演技が素晴らしいことが挙げられる。特に3期終盤のリボルバー VS SoulburnerやAI VS Playmakerは、これまでの彼らの背景を考えると涙なしには見られないほど感動する決闘だ。

 

さて、話が少し脱線したが私がこの作品を視聴し1つ感じたことがある。

…「ヒロイン(財前葵)の影薄くね…??」

一応『遊☆戯☆王』シリーズヒロインの定番である闇堕ち(洗脳)や主人公との恋愛描写も前作ヒロイン柚子の10分の1くらいはあるし、クールキャラ(アバター体では明るい)という位置づけのため仕方がないと言えなくもないが、決闘回数は少ないがほとんど主人公と行動を共にする杏子や小鳥、決闘回数が多く印象強い明日香、アキ、柚子(レイ)と比べるとどうしても見劣りしてしまう。

 

では『遊☆戯☆王VRAINS』の真のヒロインは誰だろうか。

私が候補として挙げるのは「草薙翔一」、彼である。

草薙さんを代表するセリフ「なんとかしろ遊作」

まず彼を語るうえで欠かせないのは「草薙ポエム」と呼ばれる次回予告、そして92‐93話で行われたPlaymakerとの1戦だろう。

 

草薙ポエム

遊☆戯☆王VRAINS』の次回予告は草薙さんのナレーション→Playmakerの一言→草薙さんのタイトル発表→In to the VRAINS!!となっているが、最初の草薙さんのナレーションが実にクサいロマンチックであるためネットでは「草薙ポエム」「予告ポエム」と呼ばれている。例として自分の好きな次回予告を2つ挙げるが、気になった方は「予告ポエム」と検索すると全話のナレーションを見ることができるためぜひ検索してほしい。

 

【Turn18 胸に刻まれた傷】

足掻き続けた十年

長年の思いが真実を前に錯綜する

遠い過去に沈む悲しみを、なだめようのない虚ろな精神を

癒すのはデュエルのみか

信念を貫くため、Playmakerをカードを引き抜く

 

【Turn116 完全燃焼】

雨降るロスト事件の中心地は、

今なお尊の心を縛り付け、亡き両親への想いを募らせる

あえてこの地を選んだリボルバーは、尊に伝えたかったのかもしれない

「止まない雨はない」ということを

 

対Playmaker

精神的技術的にPlaymakerをサポートする草薙さんだが、92‐93話にて敵キャラに弟を人質に取られてしまったことによりPlaymakerと対立することになる。

リンク召喚を駆使するPlaymakerに対し、草薙さんの使うデッキはコードブレイカー。MDではリンク値を伸ばす用途の他、相手にゼロデイを送り付けてコーディネラルやマネキンキャットの効果使用等に使われるテーマだが、アニメではゼロデイを積極的に送り付け、永続魔法罠によるロック、モンスターによる弱体化、両者によるバーン効果で戦う【ビートバーン】のようなデッキになっている。

未OCG化の魔法罠2枚。強力なロック性能やバーン効果を持ちPlaymakerを苦しめた

負けた方が消えてしまうこの決闘。自分が消えるか草薙さんが消えるかを選べないPlaymakerは攻撃せずただ草薙さんの猛攻を凌ぐだけ。そんな腑抜けた決闘をするPlaymakerに対し、草薙さんはこう言い放つ。

大義と弟どちらが大切なのか、それを忘れたのか」

「お前はこの場所で俺との約束を果たせず散っていくんだ」

実は草薙さんは弟を人質に取られPlaymakerと戦うことになることを予期し、事前に迷わず俺を倒すようPlaymakerに話していたのである。自分には弟しか繋がりがないが、Playmakerは違う。ハノイの騎士(1期の敵)から皆を救ったPlaymakerは皆の希望であり道標であり多くの人と繋がっている。だからもし自分と戦うことになった場合は大義を貫いてほしいと。

この言葉でPlaymakerは戦うことを決意し、デコード・トーカー・エクステンドの一撃によって草薙さんとの決闘に幕を閉じた。

決闘に負け消えゆく草薙さん、悲しみに暮れ崩れ落ちるPlaymaker、敵に怒りをぶつけるSoulburner、流れるエンディング、そして始まる次回予告。

 

仲間がまた一人散っていった

その代償はあまりにも大きい

想いはPlaymakerに託されるが、壮絶な戦いを経た彼の精神は限界に達する

時を同じくして、Soulburnerは沸き立つ感情を抑えらえずにいた

(ナレーション:草薙翔一)

 

・・・草薙さん???

なんと消えたはずの草薙さんがナレーションをしているのである。

あの伝説的次回予告「城之内死す!」とは別ベクトルで衝撃的となった次回予告であった。

 

さて、ここまで草薙さんについて長々と語ってしまったため今回はここまでとさせていただく。次回はなぜ私が草薙さんこそヒロインに相応しいのかその理由について語りたいと思う。ではまた次の記事で👋